2020年03月24日

東急セミナーBE

東急電鉄株式会社のいち事業部からスタートした、東急セミナーBE渋谷。私がBEを知るきっかけになったのは、東京・原宿にあるお洒落なスタジオでのこと。月に数回、最新のフィットネスダンスを習得するために、レッスンを受講しに上京していたのだ。たしか、父は東京、妹たちはまだ高校生で…その後、それぞれ関東圏の大学に進学し、母も切りのいいところで旧清水市の公立中学校事務のパート勤めを辞め、父と同居するために引っ越しをして、私は静岡に自宅の管理人として一人取り残されたという、一年ごとに目まぐるしく生活が変わっていた時期です。

女性二人組に声を掛けられました。「貴女、とても素敵に踊っていたわね!先生を何処かでしていらっしゃるの?」
会話ははずみ、渋谷の東急プラザの中にあるカルチャースクールの開発・企画をしているとの事で、「うちの教室でイベントがあるから、是非きて!招待するから…」
それから交流が始まり、著名なダンサーやミュージシャン・文化人・大学教授の講座を多岐にわたり開講している東急セミナーBEの虜に。企画をしている女性たちのキラキラした姿に憧れ、時は流れ、その仲間になったのでした。

憧れた女性たちと裏方を学び、様々な文化人との交流。東急セミナーBE渋谷で過ごした時間は貴重な学びの場となったことは言うまでもありません。それを礎に今があります。…時は流れ、色々な経緯から生活の場はまた静岡に戻り、縁あって総支配人からお声を掛けて頂き講師に登用され、現在に至ります。



この度、東急セミナーBE全店舗が閉店することになりました。この講座に注力してきたことは、受講者の皆様ならきっとお分かりいただけると思います。一人一人に丁寧に対応し、メンバーシップ制のスポーツ施設とは違う、講師や受講者同士のコミュニケーションだけではない、そこへ行けばプラスαの何かが楽しめる場であるよう心掛けてきました。
それを感じ取ってくださる生徒さんにも恵まれ、動く講座としては盛況です。ここ数年で改装工事もしていますので、長きにわたりレッスンができるホームのような気持でいました。

しかし、東急電鉄は2019年に鉄道事業を分社化(東急セミナーBEも既に分社化済)し、東急線駅構内の売店「toks(トークス)」もほぼローソンに。変化は続く。私たちも変わらないといけない。

過去、ブラザー販売株式会社が直営するフィットネスクラブHOW'Sを全て廃業するさい、静岡店のアドバイザーとして同社の運営するブラザー文化センター(ミシン・編み機を中心としたカルチャースクール)へ、ダンス・フィットネス講座として先生と生徒の引っ越しを決行(当時、静岡店だけは黒字だった)。更にその数年後には文化センターも廃業することになり(その時点でも静岡店は黒字だったが)、HOW'S当時から面倒見てきた先生・生徒を別のカルチャースクールに引き取ってもらい、講座として生き残る事ができています。

そんな事を経験してきたからか、「廃校するまで、皆さんが楽しめるよう頑張ります」という言葉に、仰天した。

「ちげーよ、てめーらのやるこた、引き続き、今の受講者さまの生涯学習の場を作りだしてあげることと、貢献してきた講師の教室探しだろがっ」
鏡なんて少しくらい汚れていても我々が拭くから、「ああ、やっぱり東急で良かった」と思える「卒業」をさせることが仕事だろう???と思うのです。
目の前にある仕事を指示通りするだけでは、クリエイティブな創造作業なんてできない。失敗や叱責を恐れずに、新しい事にチャレンジしなくては、長い目で見れば残念な結果になっていくに違いない。



さて、私は…
皆さんがこれからも、ふんわりとしたコミュニティーを保ちながら、身体と心の健康を保てる教室を続けられるよう、過去の経験を生かして存続させていきたいと思っています。

みんな、心配しないで!  

Posted by シゲゾウ at 12:31ひとりごと

2020年03月20日

蓮と睡蓮…そして青いカバ

妹にお願いして、ニューヨークのお土産に、キーホルダーを買ってきてもらいました。ニューヨークにはメトロポリタンミュージアムに行くだけの為に立ち寄り、本来の目的は義従姉妹の悠子ちゃんが所属するバレエ団の公演を見に行くためだったのですが。。。



幸せの使者「ウイリアム君」。



エジプトの墓石の埋葬品の一つ、青いカバだ。畑を踏み荒らす泥沼からの使者は、破壊王でもあり、川のライオンとも呼ばれる。古代エジプトの猛者っていうことなのだろうか…女性のお墓に埋葬されていることが多いらしい。お墓の強い番人であり、女性にとってはムーミンの様な可愛いぬいぐるみ的な役割なのか…エジプシャンブルーと呼ばれる青い色は幸せを呼ぶと考えられていたとのこと。(青い鳥しかり、青って幸せの色なのかな…)



水辺からヒョコッと顔を出すカバ。水草を体にまとい、なんか可愛い。そんな訳で、青いカバには色々な水草の模様が施されていて、メトロポリタンほか、ルーブル美術館・大英博物館にもエジプトの埋葬美術品として展示されています。その中でも、メトロポリタンの睡蓮をまとった愛称ウイリアム君はとても美しい。古代の人達も、水草を付けて陸に現れる姿に愛着を感じたのでしょう。



水面に咲くのが睡蓮(water lily)左
日が昇ると花が開き、日が落ちるとつぼむを繰り返す。なので、睡眠の睡が使われています。エジプトは太陽を大切にする国なのだ。

水面より上の方で咲くのが蓮(lotus)右
茎が水面からぐっと伸びて咲く。水面下はレンコン。仏教やヨガの考え方では、泥の中から美しい花が咲くってことで、仏様を座らせたり、清らかで美しい物の象徴として愛でる。

実は睡蓮と蓮は似ているようで、全く違う種類に属するらしく、何でもかんでもロータスと呼ばれることが多いのですが、カバがまとっているのは睡蓮で、お釈迦様が乗っているのは蓮です。さすがのお釈迦様でも、睡蓮に乗ったら沈没していたかもしれません(笑)

それにしても、世界中を恐怖にさらしている疫病を、青いカバ・ウイリアム君の力を借りて制圧して欲しいものです。
  

Posted by シゲゾウ at 19:17フィットネス&ダンス