2020年03月20日

蓮と睡蓮…そして青いカバ

妹にお願いして、ニューヨークのお土産に、キーホルダーを買ってきてもらいました。ニューヨークにはメトロポリタンミュージアムに行くだけの為に立ち寄り、本来の目的は義従姉妹の悠子ちゃんが所属するバレエ団の公演を見に行くためだったのですが。。。



幸せの使者「ウイリアム君」。



エジプトの墓石の埋葬品の一つ、青いカバだ。畑を踏み荒らす泥沼からの使者は、破壊王でもあり、川のライオンとも呼ばれる。古代エジプトの猛者っていうことなのだろうか…女性のお墓に埋葬されていることが多いらしい。お墓の強い番人であり、女性にとってはムーミンの様な可愛いぬいぐるみ的な役割なのか…エジプシャンブルーと呼ばれる青い色は幸せを呼ぶと考えられていたとのこと。(青い鳥しかり、青って幸せの色なのかな…)



水辺からヒョコッと顔を出すカバ。水草を体にまとい、なんか可愛い。そんな訳で、青いカバには色々な水草の模様が施されていて、メトロポリタンほか、ルーブル美術館・大英博物館にもエジプトの埋葬美術品として展示されています。その中でも、メトロポリタンの睡蓮をまとった愛称ウイリアム君はとても美しい。古代の人達も、水草を付けて陸に現れる姿に愛着を感じたのでしょう。



水面に咲くのが睡蓮(water lily)左
日が昇ると花が開き、日が落ちるとつぼむを繰り返す。なので、睡眠の睡が使われています。エジプトは太陽を大切にする国なのだ。

水面より上の方で咲くのが蓮(lotus)右
茎が水面からぐっと伸びて咲く。水面下はレンコン。仏教やヨガの考え方では、泥の中から美しい花が咲くってことで、仏様を座らせたり、清らかで美しい物の象徴として愛でる。

実は睡蓮と蓮は似ているようで、全く違う種類に属するらしく、何でもかんでもロータスと呼ばれることが多いのですが、カバがまとっているのは睡蓮で、お釈迦様が乗っているのは蓮です。さすがのお釈迦様でも、睡蓮に乗ったら沈没していたかもしれません(笑)

それにしても、世界中を恐怖にさらしている疫病を、青いカバ・ウイリアム君の力を借りて制圧して欲しいものです。
  

Posted by シゲゾウ at 19:17フィットネス&ダンス